メーカー:三菱 総称型式:SRT-HP55WDX3 2008年式
依頼内容 「タンク周りから水が常に流れている音が聞こえて水道メーターが回ってるから点検してほしい」
内容からして水漏れですが、エコキュートで水漏れが起きていると機械周りがだいたい濡れています。
ヒアリングで機械周りは特に濡れていないと聞いていたので、この時点では本当にエコキュートの故障なのか不確定でした。
現場で機械を見てみると機械周りは濡れておらず、確かに水が常に流れている音が聞こえました。
水が流れる音はタンクの排水部分から聞こえており、エコキュート単体の止水栓を止めると音が止まり、水道メーターも止まりました。
この時点でエコキュートの不具合による水漏れという事が確定しました。
エコキュートの水漏れはよくある修理で、基本的な原因はどのメーカーもほとんど一緒です。
今回の水漏れもよくある原因の1つである「減圧弁」に関するものでした。
通常どのエコキュートにも減圧弁という部品はついています。
水道の圧力を機械本体の為に圧力を落とす(減圧)部品です。
減圧弁の故障により圧力を落とせなくなると逃し弁という圧力を逃がす弁が作動し、常に圧力と共にタンク内のお湯を排出してしまいます。
上記の原因によって水漏れが起きていました。
お客様は気付かれていませんでしたが、まだお湯を使っていない日中なのにもかかわらず、リモコンのタンク残湯メモリは2つしかありません。
これは常にお湯が排出されているからです。室内のお湯の蛇口をずっと開いている状態と一緒です。
水漏れを止めるには減圧弁の交換か減圧弁の調整のどちらかを実施する必要があります。
前者は部品代がかかりますが後者は部品代がいらない為、修理費用が安価となります。
※ただしあくまで調整なのでこの先で再度不具合が出る可能性があります。
本来の修理であれば減圧弁の交換が必要となってきます。
ほとんどの修理業者やメーカーがその対応をしていると思います。
減圧弁調整後には水漏れが止まり、全体の動作チェックも良好の為完了。
岡山でエコキュートの修理専門でしている業者はほとんどいません。
大体が本体の入替業者だと思われます。
どうしてもお使いのエコキュートを修理して使いたい方がいれば1度ご相談ください。